明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を新聞で初めて目にしました。『答えの出ない事態に耐える力』の事だそうです。
何か問題が起きた時、人は一生懸命答えを見つけ出そうとすると思います。でも、考えても考えても、簡単には答えが出ないという事もあります。そういう時に、諦めずに考え続ける力のことを言うそうです。
答えが簡単に出ないということは、当然深刻な事態です。諦めずに考えろと言われても「いつまで考えたらええねん!」と怒りも湧いてくるかもしれません。でも、怒ったり、時には諦めたりしながらも、「ネガティブ・ケイパビリティ」、これも能力と思う事で安心すると・・・。
世界中で戦争や異常気象、災害が頻発しています。そのことが頭から離れることがありません。「ネガティブ・ケイパビリティ」という著書のある帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんによると、戦争については「相手を『敵』と決めつけて、一気に答えを出そうとしてはいけません。問題を解決できなくても切れずに、何とか持ちこたえていくことが大切です。『寛容』を保つことこそ、平和を支える精神だ」と。
今年も躓いたり悩んだりしながら、それでも「ネガティブ・ケイパビリティ」の精神でふらふらと、箱根駅伝の選手たちのように、少しずつ前へ進んで参りたいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。