お知らせ/ママ日記

個性を失うことは人間を放棄すること

京都、大津、草津の家事代行サービスお助けママの鈴木隆枝です。

大好きなびわ湖ホールに「びわ湖ホール声楽アンサンブル」という歌のプロの集団があります。「声楽アンサンブル」というのは合唱団ではなく、ドイツ語圏の歌劇場において、オペラのソリストを担う劇場専属歌手を意味するそうです。ですので、メンバー一人一人の水準がとても高いのだそうです。

昨年亡くなった大指揮者の田中信昭氏はその声楽アンサンブルの名誉指揮者でいらっしゃいましたが、その追悼のコーナーがびわ湖ホールのロビーに設けてありました。そこに氏の手書きのメモがありました。

「声は気を表現するために発する」「声は物理的音ではなく心の表現を伝える意志をもって」「主体性のある一人々々であれ」「自分の歌で周囲にどう役立っているかが肝心」「人と同じことをするのはアンサンブルではない」「個性を失うことは人間を放棄する事だ」等々・・・。

私も歌うことが好きなので、心の底から「うーーーーーむ」。無言で唸りました。

琵琶湖ホール声楽アンサンブルが大好きで、この10年ほどほとんどの演奏を聴いています。どの演奏もいつもとても素晴らしいのですが、音楽の事はよくわからなくても、不思議と田中氏の指揮の時の歌声は特別綺麗で、演奏会を心待ちにしていました。

メモの中身が美しい歌声の秘密なのでしょうか。